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ミライラボ、駐車場の路面に太陽光と蓄電池を設置

日本パーキングと資本提携

ミライラボが開発した太陽光路面発電パネル

省エネルギー技術開発のミライラボ(東京都八王子市、平塚利男社長)は2022年2月16日、日本パーキング(東京都千代田区、玉井克彦社長)が保有する駐車場に太陽光発電設備と蓄電設備を設置すると発表した。日本パーキングと実証実験を行う。

ミライラボは、日本パーキングが保有する東京都八王子市内の立体駐車場の『NPC24H南大沢駅前パーキング』と、平面駐車場の『NPC24H八王子第7パーキング』に太陽光発電設備と蓄電設備を設置する。樹脂やシリコンを重ねて耐久性を高めた太陽光パネルを路面に設置し、実験ではパネルの寿命や自動運転機能などを検証する。

ミライラボは、各駐車場の路面50㎡に出力40Wの太陽光パネルを50枚設置し、直流出力を2kWとした。自社開発の可搬型蓄電設備には制御装置を搭載、パネルが生む再生可能エネルギー電力を直接充電し、蓄電設備から場内の照明に電力を供給する設計を施した。

同社の平塚雷太常務取締役は、「22年春に稼働させ、23年には設備を一式パッケージ化して外販するつもりだ。27年には量産化したい」と展望を語った。

ミライラボは16年の設立後、環境関連設備を開発してきた。このほど日本パーキングから4800万円の少額出資を受け、資本業務提携を交わしている。

日本パーキングは、親会社の東京建物グループが脱炭素化を推進しているだけに、二酸化炭素を排出しないZEP(ネット・ゼロ・エネルギー・パーキング)を増やす構えだ。日本パーキングは21年12月末時点で全国1861ヵ所に駐車場を保有している。

八王子市内の立体駐車場に設置予定の太陽光発電設備イメージ図

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