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JERA、ウエストHDと資本業務提携

非FIT太陽光開発で協業

両社は22年2月2日に基本合意を結んだ。ウエストホールディングス荒木健二取締役(左)とJERA矢島聡執行役員

東京電力ホールディングスと中部電力の共同出資会社のJERAは2022年4月27日、太陽光発電所開発のウエストホールディングスと資本業務提携を締結した。国内外で太陽光発電所の開発を進めるほか、ウエストHDの株式の一部を保有する。再エネ電源を増やしていく狙いだ。

両社はFITを活用しない〝非FIT〟で太陽光発電所の開発を進めていく。ウエストHDが土地の選定や建設、発電所の管理・保守を行い、JERAが発電所を保有する。また、両社はASEAN地域など海外でも発電所を開発するほか、今回JERAはウエストHDの発行済み株式の約2.3%を取得する。

JERA国内事業運営・ 開発統括部国内事業開発部国内電源開発ユニットの稲田亮課長代理は、「低圧の太陽光発電所を中心に開発していく。開発案件が多くなるため、業務の効率化を図った」とし、25年度末までに国内で1GW以上の太陽光発電所を開発する計画を明かした。地上設置だけでなく、屋根上設置も視野に入れている。

JERAは25年までに国内外で再エネ電源を5GW保有する目標を掲げている。現在の保有量は2GWだから、今後米国で2GW、国内で1GW増やす計画だ。

JERA再生可能エネルギー・海外発電開発統括部再生可能エネルギー事業部再生可能エネルギー事業第三ユニットの櫻井成昭ユニット長は、「当社の強みは二酸化炭素を排出しないゼロエミッション火力発電と再エネ電源を相互補完できることだ。再エネ電力の安定供給に力を入れていきたい」と方針を語った。

JERAは21年11月頃に今回の提携を構想し、22年2月に基本合意を結んでいた。

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