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さがみこファーム、営農用太陽光のブルーベリー農園を開園

下部でブルーベリーを栽培している営農用太陽光発電所

たまエンパワーの関連会社、さがみこファーム(神奈川県相模原市、山川勇一郎社長)は2022年6月18日、相模原市内に営農用太陽光発電設備を設置したブルーベリーの観光農園を開園した。

同社は相模原市内の耕作放棄地で3年の一時転用許可を得て、20年8月と21年4月に低圧の営農用太陽光発電所を計4つ建設した。直流出力は85.80‌kWと85.56‌kW、57.96‌kW、 42.16‌kWで、再生可能エネルギー電力はFITを活用して東京電力パワーグリッドに1kWhあたり18円で売電する。

地上から約2.6mの高さに太陽光パネルを設置し、遮光率を35~44.5%に抑えた。下部の農地7000㎡では33種類ものブルーベリーの成木1100鉢を置き、自動潅水の溶液栽培を始めている。

同社の山川勇一郎社長は、「ブルーベリーは日陰作物で営農用太陽光と相性がよい。ポットで栽培することによって通常のより作物の成長速度が早く、収量が増える」と語る。

さがみこファームは設備のO&Mを手掛け、たまエンパワーは7500万円投じて営農用太陽光発電所を開発し、保有する。停電時には青野原地域の前戸自治会地区で電力を使用できるよう自治会が保有する蓄電設備に再エネ電力を供給する。地域防災に貢献する考えである。

山川社長は、「夏場の3ヵ月はブルーベリー農園として運営し、それ以外はショウガを栽培する。発電設備の増設を計画しており、環境教育の場やレジャー施設としても広めたい」と展望を語った。

農園名は『さがみこベリーガーデン』。

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