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丸紅、中古太陽光発電所の買取・販売開始

総合商社の丸紅は2022年8月31日、中古太陽光発電所の取引を促すため、買取りと販売を開始した。太陽光発電所を一時的に買取って運営した後に売却することで中古取引の活性化を図る。主に低圧太陽光発電所を中心に展開する構えだ。

中古太陽光発電所の取引が拡大する一方、信用不安などの課題があるため、同社は一時的に買取って運営した後に売却するという中古販売を始めた。

同社化学品第四部エレクトロニクス第一課兼エレクトロニクス第三課の髙原大樹担当課長は、「国内における中古の低圧太陽光発電所の総資産額は6~7兆円と試算されているだけに、市場に流動性を持たせることが重要だ」と語る。

同社は、設備の状態や設置場所、発電実績、FITの売電期間、系統接続の状態などをもとに太陽光発電所の価値を査定する。必要であれば、機器を交換するほか、買い手に応じて保険や融資を付与して売却する。

同社化学品本部化学品第四部エレクトロニクス第一課の山口京太氏は、「太陽光発電所は投資商品としての需要がある」とし、複数まとめてインフラ投資法人に売却することも検討しているようだ。

ただし、急斜面設置された物件や地震で崩落する危険性のある太陽光発電所などは買取らない。山口氏は「最終的にはウェブ上で売買を完結できるようにしたい」と展望を語った。

同社が開始した太陽光発電所売買プラットフォーム『SOLACLE』

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