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伊藤忠商事 住宅用蓄電設備の改良版を発売

総合商社の伊藤忠商事は2022年9月、住宅用蓄電設備を利用者が使いやすいように改良して、新しく売り出した。販売増に繋げたい考えだ。

同社は、蓄電容量9.8‌kWhの全負荷対応単機能型蓄電設備『スマートスターL』の販売要件を変更した。AI(人工知能)による最適制御ソフトウェア『グリッドシェア』搭載製品で、利用者が月額1200円ほど利用料を負担しなければならなかったが、これを不要とした。さらに製品の保証期間を従来の10年から15年に延長している。

同社次世代エネルギービジネス部の髙橋洋介電池ビジネス課長代行は「17年に発売して以降、19年をピークに売上台数が減ってきた。利用者の使い勝手を改善し、売上増加に繋げたい」と語る。

続けて髙橋課長代行は「新築での太陽光搭載が増えているだけに、現在ハイブリッド型を開発している。23年3月までに発売する計画だ」と語った。

なお、同社は8月に米国の住宅用蓄電設備メーカー、ルナー・エナジーへ出資したと発表。ルナーがグリッドシェアを開発した英・モイクサ・テクノロジーの全株式を取得したことなどが背景にある。伊藤忠は18年にモイクサへ出資し、グリッドシェアの日本販売ラインセンス権を保有し、同技術を搭載した蓄電設備を累計3.5万台以上販売してきた。引き続き同ライセンス権を保有する。

 

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