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東京都、洋上太陽光など先端技術実証を採択

総額1.8億円拠出

先行事業を実施する東京都江東区内の中央防波堤エリア(東京都プレス発表資料より)

東京都は2022年11月4日、総額1.8億円拠出する先端技術に関する実証事業の採択結果を公表した。全9件のうち5件が再生可能エネルギー分野で、洋上浮体式太陽光発電や路面舗装型太陽光発電など、新技術を支援する意向を示した。

都は21年3月、『未来の東京』を策定し、持続可能な都市計画に向け、脱炭素化を推進し、先端技術の実用化を支援する方針を打ち出した。これを受け、都の政策企画局は22年8月に最先端再エネ、次世代モビリティ、環境改善・資源循環と3つの先行事業を公募し、国内初の洋上浮体式太陽光発電や垂直軸風力発電、路面舗装型太陽光発電など5件の再エネ関連事業を採択した。

東京都政策企画局計画調整部プロジェクト推進課の荒川貴志統括課長代理は、「昨今の電力高騰を受け、再エネの実証事業を多く採択した。国内初の洋上浮体式太陽光発電事業では波や塩の影響を検証する」と語る。

政策企画局は、再エネ事業5件に3000万円ずつ支給する。その他の事業も含めた総額1.8億円の補助金は、業務委託先のデロイトトーマツコンサルティングを介して交付する予定だ。

荒川統括課長代理は、「今回の先行事業を成功させて対外的に広めたい。今後も次世代技術の実証事業を継続的に行う」と方針を語る。

なお、洋上浮体式太陽光発電は22年11月から25年3月まで江東区内の中央防波堤エリアで実施される。

浮体式太陽光発電実証イメージ図(写真提供:東京都)

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