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システック、車載用太陽光発電設備発売

再エネで燃費向上へ

車両管理通信機器開発のシステック(鹿児島市、坂元士郎社長)は2023年5月、車載用太陽光発電設備の受注を開始する。自社の電子商取引サイトを通じて売り出し、運送業者向けに初年度1000台の販売を目指す。

新製品は、太陽光パネルが生み出す再生可能エネルギー電力を、チャージコントローラーを介して車載用バッテリーに充電するもの。再エネ電力で内燃機関の負荷を軽減し、燃費の向上を図る仕組みだ。

同社は米・ミアソレ製CIGS型薄膜太陽光パネルを2種類採用した。変換効率15.3%の出力75W品と、同16.4%の125W品で、75W品4枚の300Wタイプと125W品4枚の500Wタイプを用意。さらに過充電や過放電を防ぐチャージコントローラーと遠隔監視装置を組み合わせて商品化した。

同社の坂元社長は、「車はライトやエアコンの使用も内燃機関を駆動させて給電しており、燃料を消費する」とし、「当社の製品を使えば、燃費は改善する。薄膜太陽光パネルは工業用両面テープで設置でき、取り付けは簡単だ」と語る。

同社は商品化に向け、22年8月からナガサキロジスティクスと実証試験を実施した。出力500Wの米・ミアソレ製太陽光パネルをトラックの荷台に設置し、発電性能や燃料の消費量を検証した。

これについて、坂元社長は、「燃費が10%改善した。金額に換算すると年間30万円の効果があり、費用対効果を証明した」という。

価格は300Wタイプが税別39万8000円、500Wタイプが同49万8000円となる模様。いずれも10年の出力保証が付与される。

同社はナガサキロジスティクスと実証済で、車載用太陽光発電設備を発売する

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