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電巧社、綿半ソリューションズがフレキパネル発売

太陽光パネルの屋根上設置が広がるなか、耐荷重などの設置制約を克服し得るフレキシブル太陽光パネルへの期待は大きい。この状況下、販売各社が新製品を相次いで投入した。

2023年8月4日、都内でフレキシブルパネルの独占販売に関する調印式が開かれた。出席したのは、フレキシブルパネル製造の中・サンポートパワーと国内総輸入元のフォアランナーに、国内販売元の電巧社だ。3社は22年12月に契約を締結していたが、新製品の発売に際し、改めて調印式を開催した。
電巧社の中嶋乃武也社長は、「我々はフレキシブルパネルを供給するだけでなく、独自の施工法や補助金の申請支援まで提供する。補助金の採択状況次第だが、初年度30MW、次年度50MWの販売を目指す」と意気込む。
同社が扱うサンポートパワー製のフレキシブルパネルは、㎡あたりの重さが汎用パネルの約4分の1となる3kg、薄さが2.5mmと軽くて薄い。柔軟性を兼ね備えつつ、変換効率が高い点も特徴だ。耐荷重が不足している陸屋根や壁面などに適した製品と言えるだろう。
今回の調印式では、サンポートパワーが新たな全面黒色タイプのフレキシブルパネルを披露した。サンポートパワーの王祺副総裁は、「通常品に比べて熱を吸収しやすく、5Wほど出力は落ちるが、防眩性に優れ、意匠性が高い」と特徴を語る。
電巧社は販売に際し、独自の施工保証を用意した。同社の施工ライセンス制度の資格取得者による施工や保守契約の締結など一定の条件を満たせば、同社は、水漏れや物体の飛来による損壊、施工不良の原因調査などを対象とした最長20年の施工保証を付与する。
フレキシブルパネルの需要は伸びているが、軽くて薄く、接着剤で取り付ける構造ゆえ、強風による剥落を恐れる向きもある。そこで同社は長期の独自保証を付与し、そうした懸念を払拭する考えだ。

都内で開かれた電巧社らによる調印式の模様。左からサンポートパワーの王祺副総裁、電巧社の中嶋乃武也社長、フォアランナーの張弩社長

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