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DAHソーラー 太陽光パネル販売強化

日本法人設立

フルスクリーンパネル(左)と従来型パネル(右)の比較。フルスクリーンパネルでは、雨水が溜まりづらい仕様になっている

中国の太陽光パネルメーカー、DAHソーラーが、日本で太陽光パネルの販売を強めている。2023年3月に日本法人『DAHソーラージャパン』を設立し、8月に製品の出荷を開始。代理店を通じて拡販する考えだ。

同社は、09年の設立以来、中国や欧州など120ヵ国に太陽光パネルを出荷し、累計8GW販売した。日本ではパネル製造のエネルギーギャップや発電事業を展開するイー・トップと代理店契約を締結。EPC(設計・調達・建設)企業への卸販売も検討していく方針だ。

同社のニナ・ワンVP&セールスGMは、「日本の顧客の品質に対する目は厳しい。日本で実績を上げれば、他国でも通用する」とし、「ウエハからセル、パネルまで内製化しており、製品の開発力が強みだ」と話す。

同社は中国で年産能力2.2GWのウエハ工場と、同3GWの太陽光パネル工場を保有し、23年7月には同5.5GWのn型単結晶トップコンセル工場を新設。23年内にはパネルの年産能力を5GWへ増強するという。

21年に発売したアルミフレームのないフルスクリーンパネルの売れ行きが好調のようで、ワンVP&セールスGMは「フルスクリーンパネルは汚れを含む雨水が表面で滞留しないため、一般のパネルと比べ、6~15%の発電量の増加が見込める」という。

なお、22年12月期決算では、売上高が前年比66%増の50億人民元(約1000億円)だった。フルスクリーンパネルの販売を伸ばし、太陽光パネル出荷量は前年比76%増の3GWだった模様だ。

DAHソーラーのニナ・ワンVP&セールスGM

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