Inside News

サニックス、スポーツ施設に太陽光発電設備を導入

自社初のPPA

サニックス(宗政寛社長)は2021年2月、福岡県宗像市のスポーツ施設の屋根上に出力110kWの太陽光発電設備を設置した。発電した電力をPPA(電力売買契約)方式で販売する。同社初のPPAで、今後はPPA提案に本腰を入れる構えだ。

同社は、スポーツ施設、『グローバルアリーナ』の室内テニスコートの屋根に自社製の太陽光パネルを設置した。設備を保有し、発電した環境価値付きの再生可能エネルギー電力を販売する。金融機関からの融資を受けず、自社で設備の導入費を負担し、3月15日に稼働させた。

設備を導入した結果、施設内の全消費電力の約5%を太陽光電力で賄うことができ、従来よりも安価に電力を提供できるという。契約期間は20年、期間満了後は設備を施設に譲渡する。

グローバルアリーナは、サニックスの創業者である故宗政伸一前社長が株式公開時の創業者利益を投じて建設した施設。陸上競技場やテニスコートのほか、武道場や体育館、宿泊施設まで備える。現在サニックスとグローバルアリーナの運営会社との間に資本関係はないが、宗政前社長が設立したサニックススポーツ振興財団がグローバルアリーナを保有しており、サニックスは16年6月からグローバルアリーナに電力を販売してきた。

サニックスは法人向け自家消費用太陽光発電設備を多数設置し、20年度には200件の導入を見込むが、大半がFITを活用して余剰電力を売電する形態。発電した電力を全量自家消費する設備の設置数は累計でも数十件に満たない。今後は全量自家消費の提案にも力を入れ、なかでもPPA提案を強めていく考えだ。

同社執行役員企画本部の曽我拓経営戦略部長は、「自家消費提案においてPPAは受け入れてもらいやすい。グローバルアリーナは世界中から人が集まる施設。再エネに対する当社の取り組みを発信していける」と期待を寄せる。

同社は自社で保有する廃プラスチックのリサイクル工場15ヵ所にも自家消費用の太陽光発電設備を導入していく。まずは21年度中に8ヵ所の工場へ設置を完了する予定だ。

太陽光パネルを設置したグローバルアリーナ内の室内テニスコート

Inside News を読む

一覧を見る