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J・システム、屋根上設置の新工法をライノジャパンと開発

長期防水保証を付与

陸屋根だけでなく、様々な屋根に対応可能だという

太陽光発電設備のEPC(設計・調達・建設)を手掛けるJ・システム(神奈川県小田原市、沖紀和社長)はこのほど、樹脂材で太陽光パネルを屋根に固定する新工法をライノジャパン(東京都新宿区、緒方修一社長)と開発した。20年の防水保証を付与するという。屋根上設置の可能性が拡がりそうだ。

両社は、超高速硬化性樹脂化合物の『ポリウレア』を使って太陽光パネルを設置する工法を開発した。接着力のあるポリウレアを架台のレールに吹き付けて屋根にパネルを取り付ける。フレキシブルパネルの場合は屋根に直接接着させる。開発した工法で特許を出願した。

J・システムの沖紀和社長は、「屋根に穴を開けずに太陽光パネルを設置でき、防水性能を維持できる。ポリウレア普及協会を通じて20年の防水保証を受けられる」とし、アスベストが含まれる屋根の場合、飛散防止効果も期待できるという。

ポリウレアとは、加水分解を起こさない樹脂化合物で、防水性や耐熱性、防食性などに優れる。様々な物質に吹き付ければ、高耐久性を持たせることが可能な素材で、数秒で硬化する点も特徴だ。建物の防水や補強、道路の補修などに使用され、ポリウレアを塗布した発泡スチロール塀も開発済みだ。太陽光パネル設置前の屋根防水用にも使われている。

ポリウレアを販売してきたライノジャパンの緒方修一社長は、「ポリウレアは柔軟性もあって割れ難い。当社が開発した製品には、アラミド繊維があり、強度が高い」と語る。

なお、J・システムを含む認定施工会社が材工で請け負い、ポリウレアの吹き付けを行う。ライノジャパンの緒方社長は、「認定施工会社は現在、全国に約70社あるが、もう少し増やしたい」と話す。

J・システムの沖社長は、「耐荷重の制約や防水の課題を解決できる可能性があるだけに、自治体からの引き合いも増えた。今後は両社でPPA(電力売買契約)事業を検討していきたい」と意気込む。

ポリウレアを吹き付けて架台を設置する

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