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エナジー・ソリューションズ、蓄電所向けEMS発売

遠隔監視システム大手のエナジー・ソリューションズ(東京都千代田区、森上寿生社長)は2025年4月21日、系統用蓄電所向けにEMS(エネルギー管理システム)の提供を開始すると発表した。蓄電事業者などに提案していく構えだ。

同社が提供を始めたのは、蓄電所の監視や制御を行うEMS。アグリゲータが運用する上位システムのサーバまたはエッジ端末と蓄電設備との間に位置するもので、受け取った充放電指令を蓄電池用PCS(パワーコンディショナ)に伝えながら電力会社からの出力制御指示にも対応する。

森上寿生社長は、「双方から指令を受け取り、優先順位に基づいた制御を実施する。現地の設備の状態や充放電状況などを監視し、制御実績などアグリゲータが必要なデータも提供していく」としたうえで、「価格競争力には自信がある」とも語る。

これまで4社のアグリゲータと協議を進めているほか、中・ファーウェイ製と米・テスラ製の蓄電設備に対応済みで、独・SMA製PCSへの対応も進行中だという。25年6月には同社のEMSが導入された初の高圧蓄電所での市場取引が始まる見通しだ。森上社長は、「発電所併設蓄電池向けのEMSも開発しており、すでに受注を獲得した」とも明かす。

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