デジタル×パワエレで脱炭素実現へ
ファーウェイ、蓄電設備で世界を狙う
デジタル×パワーエレクトロニクス技術で世界を席巻するPCS世界最大手のファーウェイ。同社は蓄電設備の全方位展開を加速させている。その狙いとは。
PCS(パワーコンディショナ)で世界首位に君臨する中・ファーウェイ(華為技術)。これまで200GW以上のPCSを拡販したが、その功業は自社の利益拡大にとどまらない。世界へ出荷したPCSが各地で再生可能エネルギーの普及や省エネルギー化に寄与し、実に2.1億tに及ぶ二酸化炭素の排出削減を成し遂げたのである。
その同社はいま、『グリーン・フォー・フューチャー』という事業理念を掲げている。再エネ事業は持続可能な未来を拓くためのものというわけだ。理念は都内で開催された『国際太陽光発電展』のブースの装飾にも現れ、同社は装飾材の6割以上を再利用可能な資材を使用したが、その真意は蓄電設備の拡販であろう。事実、同社は住宅用蓄電設備から系統用や産業用のほか、独立電源向けまで全方位展開を推し進めている。