PPA国内トップ、 VPPジャパンの〝働き方〟

VPPジャパンの事業推進部は、少数精鋭部隊だ。14名で年内までに400件以上の案件を開発するのだから、驚くべき仕事量である。とはいえ、効率的な時間の使い方をすることで、社員は仕事とプライベートを両立しているという。PPA国内トップの〝働き方〟とは。

VPPジャパン事業推進部の宮田智弘部長

スーパーマーケットなどの店舗の屋根上に太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギー電力を届けるVPPジャパン。このオンサイトPPA(電力売買契約)サービスを全国で展開し、2023年4月末時点の設備稼働量は561件120MWに到達、PPAでは国内首位の実績を誇る。

最大の強みは、親会社で電力小売りを手掛けるアイ・グリッド・ソリューションズとの連携による〝余剰電力循環モデル〟だろう。アイ・グリッド・ソリューションズが客先の余剰の再エネ電力を買取り、かつPPAでは賄えない不足分の電力を供給するため、顧客の電力代削減に寄与しつつ、VPPジャパンは客先の電力消費状況に捉われない形で設備を導入できる。

同社では受注が急増しており、事業推進部は忙しい。VPPジャパン事業推進部の宮田智弘部長は、「年内までに14名のチームで400~500の案件を組成する計画です。1人あたり数十件の案件を平行して進めています」と状況を語る。

これは驚くべき仕事量だろう。設備の設置工事を外部のEPC(設計・調達・建設)企業に委託するとはいえ、同社は、現地調査から設計や資材調達まで管理し、トラブルへの対応も徹底している。「仮に1人10企業の案件を抱えるとすれば、請け負うEPCは最大で10社となり、1社1時間としても週に10時間をEPC企業との打ち合わせに費やすことになる」(事業推進部プラント開発課の百崎圭祐チーフ)。

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