PPA国内トップ、 VPPジャパンの〝働き方〟

業務の合理化へ プライベートの時間も確保できる

VPPジャパン事業推進部プラント開発課の百崎圭祐チーフ

もっとも、設備を保有してEPC企業に仕事を発注するPPA企業と、設備の設置場所の所有者である電力需要家が異なるため、EPC企業とPPA企業の連携体制が不十分な場合、トラブルに発展することもある。そこで、同社では、設計・施工の標準仕様を定め、EPC企業に説明したうえで、最初は、現地調査や中間検査のほか、停電の伴う工事の際も、現場に赴いて細かく確認するのだ。

これについて、宮田部長が「EPC企業には徐々に自走していただきますが、最初は二人三脚で開発を進めます」と述べれば、百崎チーフは、「当社の施工基準やEPC企業の業務体制、そして思想など、双方で理解し合うまでに1年ほどかかります」と実情を語る。

ならば、事業推進部の社員は仕事に忙殺されているようにも思えるが、意外にもそうではないようだ。同社によると、資料の作成や報告の自動化を導入するなど、業務の合理化を進め、社員が課題解決のために時間を割けるように工夫しているという。

宮田部長によれば、「30代前半から40代半ばの社員が大半なので、皆、効率的に働くことで、自身のプライベートの時間や家族との時間を大切にしています」。

やりがいもあるようだ。宮田部長は、「最近は設備を導入して電力代の上昇を大幅に抑えられたと、お客様から感謝されることが増えました」としたうえで、「脱炭素化に向け、様々な課題があるなか、当社は挑戦を厭わない企業です。皆でともに試行錯誤するので、そこに一番やりがいを感じます」と語る。

GX(グリーントランスフォーメーション)シティを標榜する同社グループでは今、新たな社員を募集している。腕に覚えのある者は、早速問い合わせてみよう。

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