「高効率n型単結晶パネルで世界最大の供給力を実現。納期は最短1.5ヵ月」

チントニューエナジージャパン 呉建鋒社長

中国の太陽光パネルメーカー、チントニューエナジーテクノロジーが高効率なn型単結晶パネルの生産を増強し、拡販に向け本腰を入れている。製品の特長を日本法人の呉社長に聞いた。

同社のn型単結晶パネル(左)とチントニューエナジージャパンの呉建鋒社長(右)

──なぜこの時期にn型単結晶パネルの生産を増強するのでしょうか。

太陽光パネルの需要が政策によって左右される状況が続いたので、当社は敢えて設備投資を控えていました。ただ、ここに来て再生可能エネルギーの需要が世界的に拡大し、太陽光パネルの技術トレンドがp型単結晶からn型単結晶へと変わりつつあるので、この時期にn型単結晶パネルの量産に向けて大規模な投資に踏み切ったのです。

当社では、量産型トンネル酸化膜パッシベーションコンタクトと呼ばれるトップコン技術を導入したn型単結晶セルから太陽光パネルを製造しています。2025年末までにセルとパネルの年産能力をそれぞれ22年末時点の5倍となる110GWまで拡張する計画で、すでに世界最大規模の年産36GW体制を構築しました。

──貴社はなぜ短納期で製品を出荷できるのでしょうか。

n型単結晶パネルの量産を実現したメーカーは少なく、世界中でn型単結晶パネルの奪い合いが生じています。この状況下、我々はいち早く量産体制を構築したうえ、日本向けの在庫を中国の工場で一定量確保しているので、最短1.5ヵ月で顧客に製品を届けることができるのです。補助金を活用すると、完工時期が設けられるので、サプライヤーの納期対応は重要で、その点においても、当社には強みがあります。

パネルの設置事例。メガソーラーや住宅・商業施設の屋根上のほか、カーポート向けなど豊富な実績