「高効率n型単結晶パネルで世界最大の供給力を実現。納期は最短1.5ヵ月」

チントニューエナジージャパン 呉建鋒社長

n型単結晶パネル 4つの特徴

──n型単結晶パネルの特長について説明してください。

n型単結晶パネルは、使用するセルの構造がp型単結晶パネルより優れており、出力や変換効率が高いのですが、具体的には次の4つの特長があります。

第一に、パネル裏面の発電性能です。p型単結晶パネルの場合、裏面の発電性能が表面の70%程度とされていますが、我々のn型単結晶パネルは80%の発電を実証しました。

第二に、温度係数が優れている点です。太陽光パネルは気温が上昇すると、内部抵抗が上がり、パネル内部で発電ロスが生じますが、n型単結晶パネルは、セルの構造上、内部ロスを減らせるため、気温上昇による発電低下が小さいのです。我々が自社の製品で比較したところ、p型単結晶パネルは気温が1度上がる度に0.34%出力が低下しましたが、n型単結晶パネルの出力低下は0.29%にとどまりました。

第三に、低照度下の発電性能です。明け方や曇天の低照度下で比較したところ、n型単結晶パネルは、p型単結晶パネルより最大で約1.5%多く発電したという結果が得られました。

最後に、経年劣化し難いため、30年という長期の出力保証を付与できる点です。p型単結晶パネルの30年後の出力が製品出荷時の84.9%であるのに対して、n型単結晶パネルは87.4%の出力を維持できる見込みです。

──貴社のn型単結晶パネルの製品を紹介してください。

日本向けの主力製品は144セル搭載の585W品で、最大変換効率は22.7%です。パネルサイズは幅約1.1m、長さ約2.3mで、屋根上設置から地上設置まで利用できるうえ、片面発電タイプと両面発電タイプを用意しています。

このほか、長さの異なる製品が複数あり、主力製品よりサイズの小さいパネルは2種類あります。1つ目が、108セル搭載の出力430W、長さ約1.7mの製品で、我々のn型単結晶パネルでは最も小型の製品です。住宅や屋根面積の小さい商業施設などでの利用を想定しています。2つ目は120セル搭載の480W、長さ約1.9mの製品で、屋根には網目状の避雷設備などが搭載されているケースがあり、長さ2m以内のパネルのニーズがあり、製品化したものです。

主力製品よりサイズの大きい製品もあります。156セル搭載の630W、長さ約2.4mの製品です。こちらはメガソーラーなど大型案件のほか、積雪地域で使用されています。積雪地域では、パネルのフレームに雪が掛かって、パネルの上に雪が積もりやすくなるのですが、この製品であれば縦2段で設計できるため、雪の掛かる場所を減らせ、雪が積もり難くなるのです。

──n型単結晶パネルはp型より割高と聞きますが。

我々は、市場に流通しているp型単結晶パネルと同等の価格でn型単結晶パネルを提供できます。量産体制を構築した点に加え、n型単結晶パネルの工場はすべて20年以降に建設しており、最新設備を導入していることから不良品の発生率が低く、歩留まりが良いためです。興味をお持ちの方は、ぜひ当社までお問い合わせてください。

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