RE100電力 系統用蓄電池の運用に本腰

制御システム開発へ

同社は現在、蓄電設備の制御システムを開発中だ。重要となる各市場の単価およびインバランス単価の予測については、日本エネルギー総合システムと経済産業省の『再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業』を足掛かりに、AI(人工知能)ベンチャーとシステム開発を進めている。26年度以降に低圧太陽光発電所の調整市場の参入が可能となることから、単価予測システムの活用の幅が広がるだろう。

RE100電力はグループで蓄電設備の販売からEPC、運用代行までの総合的な支援体制の構築を急いでいる。また、自社電源の確保を希望する小売電気事業者に対して、蓄電設備を用いたJEPXでのアービトラージによる電力供給・運用代行サービスを拡充していく。

さらにRE100電力は、30年までに販売する電力のすべてを、自社が保有・運用代行する太陽光、蓄電設備によってまかなうという目標の達成を狙う。すでに非FIT太陽光発電所の開発や再エネ電力の買取りに力を入れているが、黒淵社長は、「最も安価な太陽光発電の電力を使いこなすうえで、蓄電設備が欠かせないのです」と話す。

同社は、自社グループ内でも系統用蓄電設備を開発する。用地や電力系統の確保を進め、少なくとも50ヵ所以上で稼働させる計画だ。用地の確保や系統用蓄電設備の建設に向け、地域の施工会社との協力が欠かせないだけに、施工会社との協業を拡げている。蓄電設備の開発まで手掛けたい施工会社は、早速同社へ問い合わせてみよう。

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