発電事業者必見!

ファーウェイ製PCSでリパワリングを

PID劣化回復機能に注目

注目は、今後発売予定の20kW機と100kW機に搭載予定のPID対策機能である。PID(電圧誘起劣化)とは、太陽光パネルの発電性能が短期間で急激に低下する現象だ。太陽光パネルへの高電圧の印加により、セルとフレームの間に電位差が発生し、カバーガラスからナトリウムイオンが内部回路に侵入して出力が大幅に低下するというもので、高温・高湿の環境下で発生しやすい。稼働後にPIDが発生した場合、対象パネルの交換が最善だが、出力低下の割合によっては、メーカーの出力保証の対象外となる可能性もある。

PIDが発生した太陽光パネルに逆バイアス電圧を印加すればある程度出力が回復するものの、通常この対策を実施する場合、別途数十万円する機器を取り付けなければならない。

そこで、ファーウェイはPCSにこの機能を搭載する考えだ。夜間、劣化したストリングに逆バイアス電圧を印加する仕組みを構築している。現状はオプションでの提供を予定している。

たとえリパワリングする時点ではPIDが発生していなくても、この機能を搭載しておけば万が一の備えになるだろう。