Wave Energy の自家消費再エネ設備が売れる理由

自家消費率95%超

同社は太陽光発電設備を追加設置し、工場で実証試験を兼ねつつ、脱炭素化を図る(左下)と新たに蓄電設備やEVを導入し、EV急速充電器も設置した(右下)

同社は25年5月、香川県三豊市内の自社工場に太陽光発電設備を追加設置し、出力を144.63‌kWまで増やしつつ、蓄電容量200kWhの蓄電設備を新たに導入、EV(電気自動車)やEV急速充電器も設置した。そして遠隔監視装置などの自家消費用の関連設備で運用したところ、25年5月27日の実績値データでは、再エネ電力の自家消費率が95.4%に達したという。従来56.8%だった年間の平均自家消費率がシミュレーション上では79%まで上昇するというわけだ。

同社の高畑取締役は、「自社工場への設備の導入は実証試験を兼ねています。経済的なメリットを示したうえで、お客様に自家消費用の再エネ関連設備を提案していきます」としたうえで、「25年秋頃には太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)企業や、『RE100』に加盟する企業のほか、自治体の関係者も招いて、工場の再エネ設備の経済効果などのデータを開示する予定です」と語った。

なお、同社は地域脱炭素に資する取り組みも進めている。23年11月には香川県三豊市と連携協定を締結したほか、北海道や中国地方の自治体に自家消費用の再エネ関連設備を納入してきた。自家消費用の再エネ設備に関心ある方は、ウェーブエナジーを訪ねてみよう。