ESIが簡易設計シミュレーションを開発

太陽光関連商社のヨーロッパ・ソーラー・イノベーションが、太陽光パネルやPCSの設計を簡易にシミュレーションできるプラットフォームを開発した。どのようなものなのか。

土肥宏吉社長

ESI(ヨーロッパ・ソーラー・イノベーション)がこのほど開発したのは、クラウド上で太陽光パネルやPCS(パワーコンディショナ)などの太陽光関連設備の設計を簡易にシミュレーションでき、かつ比較検討可能なプラットフォームだ。

データベースには、あらゆる太陽光関連製品の情報が登録されており、太陽光パネルであれば、中国のトリナ・ソーラーやジンコソーラー、JAソーラー、加・カナディアン・ソーラー、韓・ハンファQセルズなどの主要製品をはじめ、その数338種類に及ぶ。PCSも、田淵電機やオムロン、山洋電気、安川電機等の日本製から独・SMA、中・ファーウェイ、サングロウ、台・デルタ電子等の海外製まで180種類もある。

そして、太陽光パネルは出力数や片面発電タイプ、両面発電タイプなどを、PCSは出力数や単相、三相、自立運転機能の有無などを、それぞれ指定すれば、該当の製品が瞬時に表示され、条件に応じて太陽光パネルとPCSの最適な組み合わせまで導き出せる。

たとえば、特定の分散型PCSに対して、指定した太陽光パネルの最大直列数や最大並列数が自動で算出でき、過積載率や設備の価格帯まで求められる。太陽光パネルを複数選択すれば、各々の最大直列数や最大並列数が示され、比較検討も可能だ。つまり、同社のプラットフォームを活用すれば、建設地の敷地面積や太陽光発電所の交流出力など、予め定まっている条件のもとで、最も有益な設備の選定が可能になるのである。

同社の土肥宏吉社長は、「地上設置型の太陽光発電所だけでなく、屋根上設置の自家消費用設備や営農用太陽光発電設備の設計にも充分対応しています」と説明し、開発の経緯を、「これまで設備の組み合わせについて当社に多くの相談をいただいていたので、リモートで設計や仕様の比較を打ち合わせできるよう、このプラットフォームを開発しました」と述べた。

今回のプラットフォームには、太陽光パネルの設置傾斜角や設置方向、地点などを入力すれば、20年間の売電収入を試算するシミュレーション機能も搭載。同時に利用すれば、小規模な施工・販売会社でも、クラウド上で直ぐに概算見積もりを顧客に提出できるだろう。

ESIは、すでに一部の利用者に試験的に活用してもらい、一部改良を加えて2021年7月にサービスを開始する。利用料は1アカウントにつき月額3万円程度を想定し、複数アカウントの利用者には割引を適用する予定だ。

土肥社長は、「リパワリング(大規模な改修)や自家消費提案などに広く活用いただけるよう、蓄電設備の製品数を増やしていくなど細部に亘ってブラッシュアップしていきます。すでにO&M業者さんからサービス利用の相談をいただいているほか、全社員で共有できるよう企業アカウントを発行してほしいといった声もいただいています。お客様の要望に沿って常に更新していきます」と方針を語る。

ESIの新たなサービスは早くも反響が大きいようだ。7月以降、利用者が大幅に増えるかもしれない。

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