超ローコスト住宅『さくら夢ハウス』全国展開への軌跡

日本エネルギー総合システムが住宅メーカーとして存在感を高めている。香川県トップクラスの住宅着工棟数を誇り、このほど全国FC展開を始める。同社の住宅事業の軌跡を辿った。

〝安いけど安心〟の『さくら夢ハウス』認知度拡大へ

日本エネルギー総合システム(香川県高松市、黒淵誠二社長)が住宅事業に参入したのは10年前のこと。当初からローコスト住宅にこだわって事業化を進めてきたが、これには確たる理由があった。

2006年に129万戸だった新築住宅着工数がリーマンショック後の09年には78万戸まで激減し、市場規模が実に40%も縮小したことがあった。多くの住宅メーカーが厳しい経営状況に追い込まれるのだが、逆に成長した住宅メーカーも存在していて、それこそがローコスト住宅のメーカーだったのだ。

この景気に左右されない強い事業モデルに着目し、日エネはローコスト住宅の商品化を進めるのだが、このとき同社は〝超ローコスト〟にこだわった。

「中途半端に安い、比較的安いでは、不景気になると、途端に消費者から選ばれなくなります。一番安くなければ意味がないのです」(日本エネルギー総合システムの黒淵社長)。

以後、「安いと言えば、『さくら夢ハウス』」というポジションの確立を目指すのであるが、安さだけを追求するのではなく、住宅の性能や施工の品質、アフターサービスも充実させた。つまり、安さと信頼を両立させ、〝安いけど安心〟というブランドづくりを進めるのである。