RE100電力、低圧蓄電所のアグリゲーション開始へ

RE100電力が低圧の系統用蓄電所の事業者に新たなサービスを始めた。26年内に系統連系できる案件を対象にアグリゲーションなどの運用を支援していく。

RE100電力は、難易度の高い低圧蓄電所のアグリゲーションを始める

2026年4月、低圧リソースの需給調整市場取引が認められることになった。一次調整力取引も、一定の信頼性を条件に暫定的に先行導入が認められることになり、低圧蓄電所の開発が急速に活気づいている。

理由は、土地の選定において自由度が拡がるからである。近隣に電柱や高圧配電線があって、上位系統の空き容量など一定の条件が求められるにせよ、蓄電所1基あたり、最低6坪、20㎡程度の土地があればよいのだ。これにより、全国各地で系統協議の申請が殺到しており、その数8万件を超えたという話まである。

しかしながら、今のところ低圧蓄電所を21基以上束ねて需給調整市場で取引している事例は一つもない。実績はゼロなのだ。換言すれば、それほど運用面などにおいて難易度の高い事業なのかもしれない。

現に、需給調整市場の最低入札単位は出力1MW以上だから、単純計算で21基以上、最低でも25基程度の群制御が求められる。つまり、各地に低圧蓄電池とPCS(パワーコンディショナ)、EMS(エネルギー管理システム)を設置し、ローカルで各設備を制御しなければならない。そしてクラウドEMSで各蓄電所を集約・管理し、各市場で取引して収益を得ることになる。地点の数が多く、蓄電池の常時管理や遠隔監視、障害対応などの手間やコストは嵩むし、より高度なアグリゲーションが求められる。個別最適化が難しいのである。蓄電所ごとにオーナーが異なるという場合になると、各オーナーとの契約などを含めて手続きはより煩雑になるだろう。