高性能で、高い信頼性!

ファーウェイ低圧系統用蓄電池の魅力

低圧系統用蓄電所の開発が過熱するなか、ファーウェイが蓄電設備の提案を本格化している。商品の魅力に迫った。

蓄電容量241kWhの産業用蓄電池LUNA2000-241-2S1-DS

出力50‌kW未満の低圧系統用蓄電所の開発が活況を呈している。契機となったのは、2026年4月のルール改定だ。低圧リソースを集めて出力を1MW以上にすれば、需給調整市場の一次調整力取引も暫定的に認められることになった。近隣に高圧配電線があり、かつ上位系統に空き容量がなければならないなど、諸条件が求められるにせよ、原則6坪、約20㎡の土地があれば、系統用蓄電所の開発が可能になったのだ。

これを受け、中・ファーウェイ(華為技術)は、低圧系統用蓄電設備を商品化した。出力108kW、蓄電容量241kWhの蓄電設備、『LUNA2000−241−2S1−DS』の出力を49.9kWに制限して運用するというもの。1台の大きさは、幅1150mm×奥行き1800mm×高さ2100mmと小型だから、搬入が困難な場所にも柔軟に設置できる。

蓄電設備の性能は申し分ない。蓄電池セルを直列接続した蓄電池パックにはBMU(蓄電池状態監視装置)が搭載、蓄電池セルの劣化を均一化する仕組みが施されている。冷却法は水冷式と空冷式のハイブリッド方式で、最大充放電効率が90.8%と高い。エネルギーの利用効率が向上し、高い収益性が期待できる。

低圧系統用蓄電所が普及すると、とりわけ高い静音性が求められるはずだが、その点でもファーウェイの製品には優位性がある。一般の蓄電設備では、冷却用ファンの音が漏れ、75‌dB 程度の騒音が出るのに対し、ファーウェイの蓄電池には、水冷式と空冷式のハイブリッド型の冷却法が用いられており、騒音レベルが一般会話程度の60‌dB 以下に抑えられている。

一方で、ファーウェイ製PCS(パワーコンディショナ)のスペックは高い。ファーウェイは世界最大手のPCSメーカーであるだけに、低圧連系においても、高効率な電力変換と安定した周波数制御を実現した。需給調整市場の一次調整力取引にも充分に対応できる製品に仕上げている。

また、同社は徹底して安全性に配慮しており、今回は内部に一定の圧力差をつくって酸素の侵入を防ぐ正圧酸素遮断構造を導入。指向性ガス排気ベントを設け、熱暴走や延焼リスクを抑制した。蓄電池セルから蓄電設備全体まで多層の安全設計を施している。

コンパクトなボディにハイブリッド冷却モジュール、電池パック、PCS等を内蔵