自家消費時代の強い味方

安心のトリナ両面ガラス

注目の両面発電パネル

トリナは両面ガラスのパネルとして、両面発電パネルも販売している。

従来は水上や積雪地域、砂漠など反射光が多い場所で採用されてきたが、最近では屋根上での採用も増えているようだ。価格低減が進んだうえ、屋根上に白インキを塗って光の反射を増やすことで発電量を増やすことができるためだ。

実際にトリナが両面発電パネルの裏面発電量を調査したところ、屋根上に白インキを塗った場合、裏面発電量は何もしない場合に比べて23.09%向上したという。

最近では屋根上に限らず、地上設置型でも太陽光発電設備の自家消費利用が増えている。実際に、トリナも今年に入って富山県の産業機械メーカーが計画する地上設置型の自家消費用太陽光発電所向けに太陽光パネルを出荷している。

地上設置型であれば、両面ガラスパネルにこだわらず、従来通りバックシート型パネルでも充分事業化が可能だ。トリナは今年3月にすべての製品の太陽電池セルを大型化し、ハーフカットセルを搭載するなどして、バックシート型パネルを従来品より最大出力が1割近く高い415Wまで上昇させた。出力の向上によって、BOS(太陽光パネル以外の周辺部材)費が4.5〜8.5%、発電コストの指標を表すLCOE(均等化発電原価)が2.5〜4.6%削減できると同社は試算している。

トリナ・ソーラーが日本に拠点を構えてから来年で10年になる。FITが終了すれば、日本から撤退する外資メーカーも出てくるだろうが、トリナは自家消費向けの事業に率先して製品を提供するなど、今後も日本で事業を展開していく姿勢を見せている。来年2月には新製品の発表も計画している。トリナのこれからに期待したい。

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