ファーウェイが蓄電池販売に本腰

住宅用に続き、産業用の新製品発売へ

小型・軽量で高性能かつ安全

住宅用蓄電システムのイメージ

ファーウェイは20年1月、日本仕様の住宅用ハイブリッド型蓄電設備でJET(電気安全環境研究所)認証を取得すると、同年4月にはPCSと蓄電池、データ計測装置、専用アプリなどを一式、住宅用ハイブリッド型蓄電設備、『LUNA2000』として発売。以降売れ行きは好調だ。

というのも、PCSの質量が業界最軽量の19㎏と軽く、蓄電池部も1ユニット50㎏程度ゆえ、重機なしで設置でき、配送費や施工費を抑えられる。蓄電容量の拡張性も高く、蓄電容量5kWhの1ユニットに各々充放電機能を搭載、最大6ユニット計30‌kWhまで増設できるため、都合に合わせて柔軟に拡張できる。

性能も高い。PCSの最大変換効率は97.5%で、自立運転機能が搭載されている。特定負荷方式と全負荷方式を選択でき、停電時には5秒以内に自動で蓄電池からの給電に切り替わるのだ。100Vと200Vの同時出力が可能で、様々な家電製品を使える。

安全面にも配慮が行き届いている。長寿命で安全なリン酸鉄リチウムイオン蓄電池が採用されているうえ、直流アーク放電を自動で検出・遮断するAFCI機能が装備されている。蓄電池部には温度管理センサなども搭載されており、万が一の火災事故を防ぐ仕組みが随所に施されている。