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[新素材型蓄電]

東北大、有機リチウムイオン蓄電池で高電圧動作を確認

東北大学は2022年3月、有機リチウムイオン蓄電池で4V超の高電圧動作を確認したと発表した。希少金属を使わない新素材型の開発を一歩前進させた。

繰り返し充放電できる蓄電池では、リチウムイオン蓄電池が代表格であるが、それは性能のバランスがよいためである。現行のリチウムイオン蓄電池は、正極にリチウムや、コバルト、マンガン、ニッケル、リン酸鉄などの無機材を用いたリチウム化合物が、負極には黒鉛などの炭素材がそれぞれ使われており、動作電圧が3.7V程と比較的高い。市販品の重量エネルギー密度は200~250Wh/㎏程で、鉛蓄電池の4~5倍に相当する。しかも長寿命で、6000回以上の充放電サイクルに耐えられるうえ、安全性も一定程度担保されている。

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