Company & Key person

「自家消費用変圧器の販売実績1万台突破 4月に新工場稼働へ」

鶴田電機 鶴田潤 社長

変圧器製造の鶴田電機は、自家消費用太陽光発電設備向けに開発したパッケージ商品の売れ行きが好調で、1万台以上を販売したという。4月には新工場の稼働を予定している。

──2022年の状況は。

22年8月期は売上高が前期比約6割増の32億円と成長できた1年だった。自家消費用太陽光発電設備向けとして、自社製の絶縁変圧器にRPR(逆電力継電器)やOVGR(地絡過電圧継電器)、マルチメーターなどを組み合わせ、一括で提供する『PPSCシリーズ』の販売量が大きく伸びたほか、半導体製造装置向けの電源盤の需要も旺盛だった。

PPSCシリーズの変圧器は単機容量50‌kVAから300kVAまで揃えており、低圧太陽光発電設備に使われることも多い。累計販売数は1万台以上に達し、FIT太陽光発電所向けの変圧器の販売実績を超えた。

もっとも、同シリーズを商品化したのは19年頃だった。まずは効果の検証や実証を兼ねて本社工場に導入していた。数年前までは自家消費提案に積極的なEPC(設計・調達・建設)企業が限られていたが、FIT需要の収束に伴い、自家消費需要が急拡大している。月間出荷台数は450台ペースと前年同期に比べて約2倍に伸びており、23年8月期の売上高は50~60億円を見込んでいる。

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