Products Review

九電テクノシステムズ

電動バス向け高出力V2X発売

九州電力子会社の九電テクノシステムズ(福岡市、小野利喜社長)は2023年4月、高出力のV2X(車からの電力供給)設備を発売した。交通事業者やリース会社をはじめ、企業に販売する。

同社は、親会社の九州電力やグループ会社のキューヘンと、電動バスなどの大型EV(電気自動車)に充電するV2X設備を開発した。直流出力を50kW、交流出力を45kWとし、非常時には大型EVから給水ポンプなどの三相負荷へ給電できるようにしたほか、利用者の夜間充電を想定して大型EV2台に自動充電する仕組みを設けた。現在EMS(エネルギー管理システム)を開発中で、今後は制御も含めた複合的なサービスを提供していく予定だ。

同社技術開発本部商品開発2部産業機器開発グループの上田幸雄グループ長は、「電動バスから事業所に給電できるようになると、電力需要のピークカットが実現する。電動バスの有効活用を念頭に開発した」とし、発売初年10台程の販売を目指すという。

製品の外形は、幅950mm×奥行き910mm×高さ2170mm。重量は約850kgで、充放電ケーブルの長さは8m。価格は未定である。

新製品の大型EV向けV2X設備『DUAL CHARGER』

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