Company & Key person

「メーカーポジションを軸に太陽光カーポートを強化」

ネクストエナジー・アンド・リソース 伊藤敦 社長

太陽光商材販売のネクストエナジー・アンド・リソースは2023年6月期決算で3期振りに黒字転換を果たした。〝非FIT〟関連事業を伸ばし、太陽光カーポートなどで独自色を打ち出していく構えだ。

──2023年6月期の業績は。

売上高は205億円で、前々期(22年6月期)の201億円よりやや伸ばし、3期振りの黒字化を果たせた。特筆すべきは、中身が大きく変化したことだ。

20年6月期は売上高が256億円だったが、このうち住宅向けを含む〝非FIT〟事業は65億円で、FIT事業が大半だった。一方で23年6月期は売上高205億円のうち、非FIT事業が162億円にまで拡大した。24年6月期は231億円を目指しているが、ほとんどが非FIT事業となる見通しだ。

もっとも、非FIT事業への移行が進むことを予測し、かねてより東京ガスや関西電力グループといった大手企業との資本業務提携を進めていた。ただ、人材などを含む投資の時期を見誤ったほか、想定以上にFIT事業での価格競争が厳しく、非FIT事業の立ち上がりも遅かったため、2期連続で赤字に陥った。 22年6月期には20%程度の人員整理を実施せざるを得なかったが、ここに来て非FIT事業が成長軌道に乗り始めた。

 

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