米国PVレポート

米国初!大規模VPPマンションの意義

米国初の大規模なVPPマンションが昨秋ユタ州で建設されました。全600戸に及ぶ建物には太陽光発電設備と蓄電設備が導入され、周辺地域に電力を融通します。

モベヤン・ジュンコ

1997年サンディエゴ州立大学でMBA(国際経営学)取得。99年京セラ北米統括本部に入社。2006年から太陽光発電調査会社の米ソーラーバズのシニアアナリストとして活躍。13年よりジャーナリストとして、米国の太陽光発電政策や市場のトレンドなどに関する記事を日欧米のメディアに多数執筆している。

大規模なVPP(仮想発電所)マンションは、以前冬季五輪が開催されたユタ州ソルトレイクシティの南約40㎞に位置するヘリマンで2019年9月に建設されました。ヘリマンはロッキー山脈の麓にあり、環境が良いように思えますが、実は大気汚染問題を抱えています。盆地ゆえ、冬には微粒子汚染が、夏にはオゾンが発生し、住民を悩ませてきたのです。そこでユタ州はCO2を排出する火力発電所やガソリン車などの使用削減に努めており、同州の不動産会社ワサッチグループがVPPマンション『ソレイル・ロフツ』を開発したのです。

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