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[PID対策]

透明導電膜でPIDを抑止

産総研はこのほど、太陽光パネルの劣化現象であるPIDを抑止する新技術を開発した。信頼性の向上に役立つ新たな選択肢となりそうだ。

増田淳副研究センター長

PID(電圧誘起劣化)とは、太陽光パネルの発電性能が短期間で急激に低下する現象で、日本では2012年頃に注目された。メカニズムの全容解明には至っていないが、太陽光パネルへの高電圧の印加により、内部回路(セル部分)とフレームの間に大きな電位差が発生、カバーガラスからナトリウムイオンが内部回路に侵入し、出力が大幅に低下するというもので、高温・高湿の環境下や朝露などでガラス表面が濡れていると起こりやすい。

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