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オンサイト太陽光導入のすゝめ
拡がる軽量ニーズ
住ベシート防水は、独自のアンカー工法を提案し、実績を上げ始めている
一方、建物の耐荷重制限を乗り越えるうえでは軽量パネルが解決策になるかもしれない。汎用の太陽光パネルは㎡あたりの重さが10kgを優に超えているが、それでは耐荷重の問題で載せられない建物もある。そこで、パネル表面のガラスを特殊樹脂や薄い強化ガラスに置き換えることで軽量化を実現した軽量パネルが続々と登場しているのだ。
各社の製品も様々で、㎡あたりの重さが8kg以下のものもあれば、3kg級の超軽量パネルもある。屋根上にとどまらず、壁面などでの設置も想定されており、施工法の開発とともに着実に導入事例も増えている。
軽量のニーズは、架台や基礎にも広がりそうだ。特に陸屋根用架台の基礎は、コンクリート基礎や置き基礎が一般的だが、重量が重く、かねてより軽量化を求める声はあった。そんななか、防水シートメーカーの住ベシート防水が、軽い専用のアンカーを開発。屋根の防水工事と合わせて新工法の提案を始めている。これは、下地とアンカーのベース材を4本のビスで固定した後、円形状の防水シートでベース材を覆って溶着させる仕組み。アンカー1つの重さは600gで、1ヵ所あたりの施工時間は10分程度だから工期は短く、施工費は安価に抑えられるようだ。同社は太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)企業を対象に提案を拡げていく方針である。
このほか、間もなく実用化が期待されているフィルム型のペロブスカイト太陽電池も軽くて薄い点が特徴だ。㎡あたりの重さは1~2kgと極めて軽く、劇的な軽量化が見込まれている。もっとも、現行品の耐久性は10年程度と言われているため、長期利用を目的とした導入は少し先になりそうだが、長寿命化に向けた研究開発も進行中だ。
いずれにしてもペロブスカイト太陽電池を含む軽量パネルの価格は汎用の太陽光パネルと比べて割高だ。当面は従来取り付けられなかった場所への設置可能性を拡げる選択肢として拡がりそうだ。