AIKOとアップルツリーが共同開発
住宅用太陽光パッケージ『AA PREMIER』の魅力
軽量・防眩パネルも用意

AIKOの軽量パネル『ネビュラシリーズ』は表面に軽量かつ防眩性の高い特殊樹脂を採用
もっとも、パッケージの特徴はそれだけではない。様々な設置環境を想定し、軽量な太陽光パネルも選べるようにしたのだ。それが25年1月に発表した『AA PREMIER Lite(ダブルエー・プレミア・ライト)』で、住宅用太陽光発電パッケージに軽量パネルが加わった。
製品群に追加された軽量パネルは、表面のガラスを耐候性に優れる特殊樹脂に置き換えたことによって、標準品と同じ54セル搭載品でありつつ、1枚あたりの重量を8.6kg、㎡あたりの重量を5kg以下という軽量化を実現。裏面のバックシートこそ白色タイプを採用しているが、標準品と同じくBC技術の搭載によって、表面に配線がないなど意匠性に優れているほか、出力450W、変換効率22.5%と発電性能も高い。もちろん、標準品と同様にセル単位での出力最適化技術も実装済みだ。フレーム付きのため、設置工法も汎用の太陽光パネルと同じでよい点も販売・施工会社などに喜ばれているという。
しかも、特筆すべきはこの軽量パネルは軽量化だけではなく、反射による光害の発生を抑える防眩効果も期待できるのだ。というのも、表面の特殊樹脂に反射率を0.5%程度に抑える凹凸加工を施しているためで、その効果は第三者試験機関での試験で実証済みだ。
事実、AIKOの軽量パネルは、東京都が実施する『優れた機能性を有する太陽光発電システム認定』の『防眩型(ガラスレス製品)』において、『表面の入射角及び反射角60度の反射率が0.6%以下、又は太陽電池セル上の光沢度(60度)が7.0以下であること』という基準を満たし、認定を取得。同社の軽量パネルを使えば、東京都での住宅用太陽光発電設備の設置時に上乗せ補助を受けられるようになったのだ。
なお、25年10月上旬時点で防眩型の認定を取得しているのはAIKOの製品のみである。それだけに、引き合いも旺盛なようで、耐荷重制限のある屋根や周辺に建物が密集している場所などで利用しやすい製品と言えそうだ。
ともあれ、様々な特色を有するAIKOの太陽光パネルは住宅にとどまらず、工場や店舗、商業施設などの屋根上設置時にも使い易い。様々な場面で検討の余地がありそうだ。







