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V2Hの選択肢拡大へ

パナ、オムロンが23年発売の新製品を披露

競争激化へ

国が35年までに販売される新車を全て電動車にする目標を掲げるなかで、EVの普及は待ったなしの状況である。そのなかでV2X設備は、EVへの充電にとどまらず、双方向での充放電が可能なため、災害対策などにも役立つ。

しかも22年度は設備費の半分に加え、法人に最大95万円、個人に最大40万円の工事費に対する補助金が交付されたこともあり、需要が急拡大。今後も支援の継続が見込まれているものの、現時点で購入しやすい価格帯のV2H設備は実質ニチコン製に限られているため、ほぼ同社の独り勝ち状態となっていた。

とはいえ、半導体など部材不足による納期の長期化も発生しており、新規参入への期待も高かった。オムロンは22年7月にEV関連市場への参入を表明し、11月には双日グループと共同で法人向けの充電制御サービスの提供を開始。今回のV2X設備の発売はそれに続く取り組みである。

最大手のニチコンを中心としたV2H市場が活性化しそうだ。

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