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23年度のFIT・FIP決定へ

下期から屋根上設置12円に決定へ

24年度単価も

算定委は再来年度の24年度の単価案も固めた。10‌kW未満の住宅用太陽光発電のFIT売電単価を23年度と同じkWhあたり16円としたほか、新たな10‌kW以上の屋根上設置区分のFIT売電単価とFIP基準単価を同12円とした。なお屋根上設置案件の導入停滞を防ぐため、屋根上設置区分の24年度単価は23年度下期から適用される見通し。

地上設置区分における10‌kW以上のFIT売電単価とFIP基準単価は、地域活用要件を満たす50‌kW未満の低圧太陽光発電が23年度と同額の10円、50‌kW以上の入札対象外が9.2円となる。250kW以上はFIP入札しか認めない方向だ。

太陽光発電の導入拡大に向け、屋根上設置を促進する国の方針が明確になった。これまでは時間や費用のかかる系統接続協議や各種申請手続きを回避したいという事業者の思惑も関係して逆潮流のない全量自家消費型が多く採用されてきたが、今回の屋根上設置区分の新設で、PPA(電力売買契約)含め、逆潮流あり余剰売電自家消費型やFIPを併用した全量売電型の利用が進むかもしれない。

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