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動き出した太陽光パネルの再資源化

太陽光パネルを再資源化する工場が稼働し始めている。パネルの大量廃棄時代を見据え、事業化に踏み切る企業が出てきた。(本誌・香遠優太)

太陽光パネルの再資源化とは、再使用できないパネルを分解する事業である。パネルのアルミフレームや強化ガラス、バスバー、セルなど再資源化が可能な部材と、産業廃棄物とに分け、再資源化が可能な部材を専用の業者に売り渡すわけだ。

もっとも、これまでは廃棄された太陽光パネルを産業廃棄物として扱い、最終処分場で埋め立ててきた。だが、経済産業省の試算では、パネルの廃棄量が2036年前後には17万~28万tに達し、最終処分場で処理する産業廃棄物の2~3%弱になるという。つまり、処分場の処理能力を超えかねない事態に直面するため、再資源化の必要性が求められているのだ。

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