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追尾式架台、台風で倒壊

今夏の大型台風で三重県伊賀市内の追尾式太陽光架台が倒壊した。全国的な豪雨の影響もあって、熊本県山都町や茨城県北茨城市でも、太陽光発電所のフェンスなどが破損していたことが分かった。(本誌・土屋賢太)

営農用太陽光発電のコンサルティングを手掛けるノータスソーラージャパンは2023年8月23日、三重県伊賀市内の営農用太陽光発電所の追尾式架台が台風7号の影響で倒壊したと発表した。被害総額を約2700万円と見込んでいる。

23年8月15日午前3時過ぎ、台風7号の豪雨と強風で4m程の高さを確保した追尾式架台が基礎部分から倒壊した。同社は、現地調査や監視カメラの映像などを分析し、集中豪雨による地盤の緩みと暴風で倒壊したと推察している。

同社の髙橋隆造社長は「倒壊した低圧の営農用発電所は試験プラントで、建て替えを予定していた。今回の事故を受け、追尾式架台を補強するつもりだ」と語る。

なお、事故発生時の伊賀市内の気象状況は、最大風速が16.7m/s、最大瞬間風速が29.7m/sで、事故発生前24時間の総雨量は150.5mmだった模様だ。

茨城県北茨城市の発電所では土砂崩落によりフェンスが破損した

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