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日出町メガソーラー問題泥沼化

町議も民事訴訟を検討

一括で3000万円要求

両社の対立を一層深刻にしたのは、金銭をめぐる問題だ。2基目の発電所が完工する前、町が間に入り、区と事業者らで協定を結ぶ話が持ち上がる。その際、工藤議員らは水路の利用料として一括で3000万円支払うよう要求。工藤議員は、「会社が20年継続するか不透明なので一括で支払うのは当たり前」とし、3000万円の根拠については、「日出電機側が年150万ずつ、20年で3000万円支払うと提示してきた」と述べる。

一方、日出電機の渡邉社長はこれを否定。「当初水路を使わせていただくので毎年30万円ずつを区に支払うという提案をしていたが、なぜか3000万円払うよう求められた」。

結局この協定はいまも結ばれていない。渡邉社長は「地元の方だからできるだけ仲良くしたいと思い、我慢してきたが、限界だ」と漏らす。

工藤議員も、「太陽光発電の普及に反対しているわけではない。むしろ当初は太陽光を推進する日出電機を応援していたが、建設する場所を選ぶべきだ」と説く。

メガソーラー訴訟は泥沼化し、和解の糸口は見えない。

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