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出光興産、HEMSでエネルギーマネジメントの実証開始

石油元売り大手の出光興産(木藤俊一社長)は2022年1月25日、HEMS(家庭内エネルギー管理システム)を用いたエネルギーマネジメントの実証実験を開始すると発表した。余剰電力を売電する住宅の経済性を最大化するシステムを構築する。

実証実験では、太陽光発電設備と蓄電設備、ヒートポンプ式省エネルギー給湯器、空調設備を持つ同社グループの社員宅に台・ネクストドライブ製HEMSを設置。そのうえで同社が22年1月に開発したエネルギーマネジメントシステムで各住宅用設備を遠隔から制御する。

同社地域創生事業室地方・インフラグループの畑瞬介氏は「HEMSとエネルギーマネジメントシステムで正しく制御できるか検証していく」と話す。

エネルギーマネジメントシステムでは、それぞれの住宅の太陽光発電量や電力消費量、卸電力市場の価格にもとづき、経済性が最大化する形で、蓄電設備や給湯器、空調設備を制御する。

たとえば、市場価格の高い時に蓄電設備から電力を放電し、価格が安い時に充電する。給湯器では、深夜帯の沸き上げを抑制し、日中に発電した電力で沸き上げる。また、市場価格が一定以上高くなる際は、空調設備の温度を変更して省エネする。

22年6月30日まで実験する予定だ。

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