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シンクロアイズ、眼鏡型情報端末でO&M作業を支援

通信先からスマートグラスの遠隔操作もできる(上)と現場作業者の目線を共有しながら指示が出せる(下)

IT(情報技術)開発のシンクロアイズ(岐阜県中津川市、武井理社長)はこのほど、太陽光発電所のO&M(管理・保守)業者に眼鏡型の情報端末機器、『スマートグラス』を貸与するサービスを本格化した。

製品は、ウェブ会議アプリ、『Zoom』を介してやり取りを行える情報端末機器である。眼鏡型のフレームにバッテリーと小型カメラ、ディスプレイが搭載されており、作業者は遠隔からの作業指示を受けながら両手を使って作業できる。約1時間の連続通話が可能で、市販の小型蓄電池から充電できるほか、作業内容を静止画や動画で撮影できる。

操作にかかる現場の負担を低減するため、通信先から遠隔操作できる仕様を採用したという。

同社は2017年3月に設立、太陽光発電設備の施工・販売や遠隔監視装置を販売するタケイエナジーの武井理社長が代表を務める。武井社長は、「ベテラン人材への負担集中のほか、待ち時間や移動時間のロスなど、現場の課題を痛感していたことからこの製品を開発した」と経緯を語り、「出張費を抑え、施工単価の削減に繋がる」と利点を述べた。

契約期間は12ヵ月以上、料金は税別月額3.5万円である。同社は20年6月にサービスを開始し、延べ80件の契約を結んだ。

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