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デルタ電子、高圧向け新PCS発売

12回路70kW機

70kW機は本体左右に入出力口を設け、施工・メンテナンス性を高めた

PCS(パワーコンディショナ)大手の台デルタ電子は7月1日、定格出力70kWの新型PCSを発売した。12回路の製品では業界最大級の出力規模だという。10月以降開始予定の遠隔監視サービスを見据えた〝仕掛け〟も施した。

同社は入力回路数12、MPPT(最大電力点追従)回路数6の新製品を開発。既存の50kW機の後継機で、出力を40%高めた。

開発経緯について同社マーケティング企画部エナジーインフラ営業本部の高嶋健マネージャーは「高効率パネルが増えており、12回路のシステムを組むとパネル出力は80kW程になる。できるだけピーク時のロスを減らす製品が求められていた」と説明する。

新製品の定格変換効率は98.5%、回路ごとの最大入力電流は24Aとした。両面発電パネルにも対応できる。施工性を高めるため、従来は底面にあった直流入力・交流出力口を本体左右に設けた。筐体も前面開閉扉とし、メンテナンスしやすい設計とした。初年度の販売目標は5000台としている。

新製品には同社が10月より提供開始予定の遠隔監視サービスにも対応できるよう、通信ユニットを標準搭載した。通信ユニットがあれば、同社が9月発売予定の『データコレクタ』装置への無線通信ができる。データコレクタはWiFiルータを通じて同社のサーバにデータを送信するもの。同社はそのデータを活用して見守りサービスなどを提供する予定だ。

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