Inside News

三井物産プラントシステム、PPA案件で太陽光開発を展開

茨城県八千代町のエフピコ工場に設置した2.9MWの太陽光パネル

三井物産プラントシステム(東京都港区、谷垣匡輝社長)は2022年4月4日、食品トレー容器製造のエフピコの工場に太陽発電設備を設置すると発表した。三菱HCキャピタルエナジーによるオンサイトPPA(電力売買契約)案件で、三井物産プラントシステムは開発を手掛ける。

三井物産プラントシステムは、シャープエネルギーソリューションに施工を委託。岐阜県輪之内町内のエフピコ中部リサイクル工場の屋根にシャープ製パネルを設置し、直流出力は計1826kWとした。PCS(パワーコンディショナ)は中・ファーウェイ製125kW機を10台設置し、交流出力は計1250kWとした。22年10月末の稼動を予定している。

エフピコは三菱HCキャピタルエナジーと20年のPPAを結び、再生可能エネルギー電力を調達。設備が生み出す年間発電量213万7025kWhを全量消費する見込み。

三井物産プラントシステム次世代事業開発本部開発第一部の菊池陽一グループリーダーは、「当社の強みは開発や事業構築。三菱HCキャピタルエナジーさんには設備の長期運営に関するノウハウがあり、適材適所で協業した」と経緯を語る。

三井物産プラントシステムは茨城県八千代町のエフピコの工場にも太陽光発電設備を導入している。ネクストエナジー・アンド・リソース製パネルを計2.9MW、ファーウェイ製PCSを計1.9MW設置し、全量消費する設計を施した。三菱HCキャピタルエナジーがエフピコと20年のPPAを交わし、設備を22年3月に稼働させている。

エフピコは21年2月に『リサイクルでカーボンオフセット宣言』を策定し、脱炭素経営を推進。同社経営企画室の伊藤佑馬氏は、「工場の使用電力の再エネ化を進めつつ、先々はオフィスの使用電力も再エネに切り替えたい」と語った。

Inside News を読む

一覧を見る