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独ルクサーソーラー 垂直設置の営農用太陽光設備発売へ

22年3月から実証実験を開始した

独太陽光パネルメーカーの日本法人、ルクサーソーラー(東京都中央区、ウーヴェ・リーブシャー社長)は2022年秋頃を目途に営農用太陽光発電設備を日本で発売する。親会社の独・ルクサーソーラー製の両面発電パネルと専用の架台に加え、施工やO&M(保守・点検)まで含めて提案していく構えだ。

新製品は、両面でほぼ同等の発電性能があるN型ヘテロ接合セル採用の出力420~440Wの両面発電パネルと、架台製造の独・ネクスト2サンと開発した専用の鉄製架台で構成される。特徴的なのは、パネル面を東西方向に設置して朝夕2回に亘って発電量を最大化する設計を導入した点である。

これについて、同社のリーブシャー社長は「電力需給が逼迫しやすい時間帯に多く発電するため、系統に配慮した設備であり、市場で高く売電できる」としたうえで、「パネルを垂直に設置するため、下部の農地は85%以上の日射量を確保でき、作物の種類を限定しない」とメリットを語る。

同社は15年にネクスト2サン製の架台に着目し、日本でのパッケージ販売を提案。20年11月にはJIS(日本産業規格)に対応した日本仕様の架台を開発し、22年3月から実証実験を始めた。

リーブシャー社長は、「実証実験ではドイツ仕様品に部品を追加して強度を高めた製品を使用した。今後データを検証し、日本仕様の新製品を開発し、販売していく」という。

架台の設置は、杭打ち機を使用するため、杭打ち機を持つ施工会社などと協業していく考えである。

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