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自然電力、太陽光+蓄電池の自家消費提案で初実績

施設外観

再生可能エネルギー発電所を開発する自然電力(福岡市)は2020年6月、宮崎県の福祉施設に太陽光発電設備と蓄電設備を組み合わせた自家消費用設備の設置を完了したと発表した。19年9月頃に取り組みを始め、今回が初めての実績となった。〝非FIT〟時代を見据えた新しい取り組みを進めていく。

同社は宮崎県都城市の特別養護老人ホームへ、200kWの太陽光発電設備と、蓄電容量232kWh、PCS(パワーコンディショナ)出力58kWの蓄電設備に制御装置を設置。中・ロンジソーラー製太陽光パネルと、独・SMA製太陽光発電用PCS、米・テスラ製の蓄電設備と制御装置を採用した。20年5月に運転を開始し、6月に引き渡した。発電した電力は全量施設内で自家消費する。補助金を活用したこともあり、15年ほどでの投資回収が見込めるという。

今回の取り組みで、同社は蓄電設備を必須設備とする。確かに蓄電設備は高額だが、ピークカットによる電力料金の低減が見込め、現在は補助金を活用できる場合も多い。さらには多発する自然災害による停電が増えていることから、BCP(事業継続計画)対策の需要が急増している。

同社は今後も太陽光発電設備と蓄電設備を組み合わせた自家消費提案を進めていく方針で、現時点ですでに30~40件の問い合わせがきているという。同社が設備の所有者となり、蓄電設備利用料を合わせて太陽光電力を販売するPPA(電力売買契約)事業としても展開する計画だ。

自然電力は米テスラの産業用蓄電池の認定 施工会社となっており、同施設に設置した

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