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ディーユーネット 住宅用太陽光パネルの点検・洗浄開始

大和ハウスグループのディーユーネット(東京都新宿区、匝瑳 繁夫社長)は2023年4月3日、ドローン(無人航空機)による住宅用太陽光パネルの点検と洗浄を行うサービスを開始した。集合住宅や戸建住宅を対象に初年度1000件の定期契約を狙う。

同社は、可視光カメラと赤外線カメラを搭載したドローンで、太陽光パネルの異常部分を解析する。その後洗浄用に開発したドローンで洗浄液を噴霧して洗浄する。点検か洗浄か一方の要求にも応じ、1ヵ所あたり、30分程度で作業する。価格は検討中だという。

提携企業と開発したドローンの洗浄に特徴を持たせた。噴霧した洗浄液の洗い流し方に工夫を施し、ドローンの下の風圧で霧状に舞い上がらせることで、軒下に洗浄液が落ちないようにした。また空撮用のドローンで上空から洗浄の様子を撮影し、洗い残しが無いようにした。

ディーユーネットは、ドローン開発のフライトパイロット、システム開発のギガプライズと提携し、サービスを提供する。ディーユーネットがサービスの運用や営業を担い、ギガプライズがドローンの操縦士を派遣し、フライトパイロットは操縦士を育成する。現在30人程度の操縦士を今後は150人程度まで増やす予定だ。

同社の青木裕介事業統括部長は、「太陽光電力の自家消費の需要が高まるなか、客先の設備の発電量を維持するため、洗浄を含めた点検を開始した」とし、「ドローンを活用することで作業効率を高めつつ、作業員の安全性も確保できる」と話す。

ディーユーネットは、親会社の大和リビングが管理する賃貸マンションからサービスを提供していく。

ドローンによる洗浄作業の様子

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