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京セラ、宇久島メガソーラー20年度内着工へ

日本最大480MW

京セラ(谷本秀夫社長)は2020年4月28日、長崎県宇久島で開発を進める出力約480MWのメガソーラーを20年度内に着工すると発表した。協業企業らと計約500億円投じる。構想から7年余り、日本最大のメガソーラー計画がついに動き出す。

同社は発電事業会社『宇久島みらいエネルギーホールディングス』へ、タイの太陽光投資会社SPCGパブリックカンパニーリミテッドと九電工、東京センチュリー、古河電気工業、坪井工業らと約500億円出資する。6社以外の出資会社と各社の出資比率は非公表とした。

京セラは20年度に着工し、23年度の運転開始を目指す。稼働後、FITを活用して1kWhあたり40円で九州電力へ売電する。総投資額を2000億円程度と見込み、みずほ銀行と十八銀行がとりまとめるプロジェクトファイナンスを活用して資金を調達する。

京セラ製の太陽光パネルを出力約480MW分使用する。九電工へEPCとO&M(管理・保守)を発注する。

同メガソーラー事業において、「過疎化が進む離島の復興を目指す」(京セラ広報)という意向を示し、農地保護の観点から設置する太陽光パネルの1~2割分を営農用太陽光発電とする。

同事業は13年4月にドイツの投資会社フォトボルト・デベロップメント・パートナーズが立ち上げたものだが、同社の事業撤退などもあって、着工の目途が立つまで7年以上の歳月が経過した。

 

鹿児島で100MWメガソーラー稼働

京セラは鹿児島県鹿屋市で建設を進めていた太陽光パネル出力約100MWのメガソーラーを20年3月10日に稼働したと発表した。発電事業会社へ9.1%出資し、自社の太陽光パネルを提供した。

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