Inside News

アーバンストリーム 監視装置売れ行き好調

30%増の800台

加藤大輔社長

遠隔監視装置開発のアーバンストリーム(愛知県瀬戸市、加藤大輔社長)は、太陽光発電所向け遠隔監視装置の販売を大幅に伸ばした。発電事業者やO&M(管理・保守)業者に拡販し、2023年9月期は販売台数が前期比28.6%増の800台に達した。

同社は17年に低圧太陽光発電所用の遠隔監視装置を開発した。分電盤のCTセンサでPCS(パワーコンディショナ)の交流出力の電流値を5分毎に測定するという簡易なものである。計測データを30分毎にサーバへ送信しつつ、電流値を計測できない際には利用者にメールで通知する仕組みだ。利用者はパソコンやスマートフォンで測定値を確認できる。

同社は自社の太陽光発電所で1年間性能を検証し、18年1月に発売、累計2700台を販売した。

同社の加藤社長は、「自社の低圧太陽光発電所のPCSが16年に猛暑で故障し、売電収益が減少した経験があった。市販の監視装置の導入を検討したが、複数のデータを取得する高額なものが多かった」としたうえで、「電流値のみを計測する簡易な製品を開発してコスト削減を図った」と開発経緯について語る。

製品の本体価格は、PCS5台用が税込み2万4800円、PCS10台用が同4万9800円で、電流センサは1650円、通信費は監視装置1台あたり月額275円。製品名は『ソーラーレモン』で、製品保証期間は6ヵ月である。

なお、同社は顧客の要望を受け、23年6月に高圧太陽光発電所用の遠隔監視装置も売り出した。

同社が開発した遠隔監視装置

Inside News を読む

一覧を見る