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渋谷ブレンドGE Jクレジット市場開設

脱炭素経営支援ベンチャーの渋谷ブレンドグリーンエナジー(東京都中央区、吉岡賢史社長)は2023年9月29日、J−クレジットを取引する市場を開設した。再生可能エネルギー電力から創出した商品を含む5つの銘柄を売買できるようにした。脱炭素経営を支援する選択肢を拡充した。

同社は、再エネ電力、再エネ熱、省エネルギー、森林管理、農業の各分野で発行したJ−クレジットを商品化した。銘柄ごとに約定価格を表示し、利用者が取引価格を把握できるようにした。顧客はウェブサイト上で取引所に登録し、銘柄と口数、入札価格を設置すれば、9時~23時の間で取引できる。

同社は取引量を増やすためにJ−クレジットの創出を支援する。森林、農業、再生プラスチック分野のサービスはすでに提供しており、24年内にはPPA(電力売買契約)会社と提携し、再エネ電力のJ−クレジット創出を支援する予定だ。

同社は、23年4月に新規事業開発ベンチャーの渋谷ブレンドのグループ会社として設立。二酸化炭素排出量の可視化や省エネ化を目的にした基幹システムの開発などで企業の脱炭素化を支援してきた。

同社の細目圭佑取締役CSOは、「脱炭素経営を実践する企業が増えたので、適正な価格で企業がJ−クレジットを購入できる仕組みを構築した」と語る。

なお、渋谷ブレンドは23年内にJ−クレジットの格付会社を設立する予定だ。

J-クレジット取引の管理画面。顧客は、銘柄ごとの約定価格を確認できる

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