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リバースN51、パネル全自動洗浄装置発売へ

雨天感応装置付き

リバースN51(東京都港区、中川孝一CEO)は、太陽光パネル専用の全自動洗浄装置を開発した。一定量の水を感知すると自動でパネルを洗浄する機能が特徴だ。今夏にも発売し、2015年中に3000台の出荷を目指す。

同製品は架台などに専用のレールを対で固定し、そのレールの上を動く。ワイパーの長さは3mでワイパーの数は3本。雨天自動感応装置付きで、ある一定量・一定時間の水を感知すると自動でパネルの洗浄を開始する。「雨天にしか動かないため発電の妨げになる心配がなく、雨音にかき消されて音も気にならない。給水装置が不要で、太陽光パネルのガラスコーティングをはがす心配もない」(中川孝一CEO)。

充電式の電池70本で200mほど動く。晴天時など、稼働していない間はホームポジションにて充電を行う。

シンプル構造にもこだわった。「精密機器を多くつけて、故障が多発しては元も子もない」。そのため、低価格で提供できる。本体は1台49万8000円、レールは1対(4m×2本)あたり8000円。架台とレールを繋ぐ部材はレール1対あたり5000円。すべて定価で、税抜き価格となっている。

完成した製品は製造委託先から、ヤマダエコソリューションへ納品。注文があった場合は、同社の配送センターから直接出荷し、取付施工もヤマダエコソリューションが担当する。「納期が早い上に、施工やアフターフォローなどに対する信頼性も高い」(中川CEO)。

現在はレールと、レールの上を動く本体の車輪部分箇所について最終調整中であるという。「元々考えていたU型のレールであれば、そこにゴミなどが溜まって、安定走行に支障をきたす恐れがある。だからレールを円柱にして、それをタイヤで挟み込む、いわばモノレール方式にすることで、安定走行ができるよう改良した」。既に予約を開始しており、今夏にも第一号案件となる発電所へ出荷予定だ。引き合いは既に150件ほどあるという。

「引き合いがあればすべての発電所に足を運び、『お掃除設計』をする。同じ1MWの発電所でも、町中と山の中では洗浄装置が必要な数や場所は異なるし、同じ発電所の中であっても必要な場所とそうでない場所がある。そういった場所をしっかりと調査し、必要な場所に必要な台数を提案していきたい。産業用だけではなく、住宅用にも重宝してもらえると思う」(中川CEO)。

中川孝一CEO

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